第197章 ゆすりたかられる

突然、咲子が箸を置き、椅子の上にすっと立ち上がった。迷いなくカウンターへ向かうと、与那国の花酒を一本ひっつかんで戻ってくる。

そして――咲子は与那国の花酒を一口、ラーメンを一口。交互に、実にうまそうにすすり始めた。

その光景に、周囲はまたしても呆然とする。咲子の飲みっぷりは、水でも飲んでいるみたいに淡々としていた。

ラーメンを一杯平らげるころには、与那国の花酒も一本空になっている。

なのに、咲子はまるで酔っていない。頬も赤くならず、目も澄んだまま。何事もなかったような顔だ。

皆が「さすがにここで終わりだろ」と思った、そのとき。

咲子は立ち上がり、今度は半ケースをそのままテーブルへ...

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